この記事は先に『ヨシアキと和平』をみてからお読みください。
上記の記事通り、私は和平が常にプライドを持ってあらゆることを選択してきたと思っています。
彼の全てが正しいとは一切思っていませんが、それでもそこには彼なりの正義があったとは感じます。
その頃には病をこじらせて満足に起き上がることもできなくなった母を残して、カズは旅立った。
(中略)
母はいつ死んでもおかしくないほどに弱っていた。数年ぶりに再会した息子のことを認識できなかった。
自分のわがままが、こんな結果を生んだ。自責の念、後悔、懺悔。自分を罰するしかない、とカズは思った。自分以外の誰かのためにこの身体を使おう。カズは自衛隊に入隊したのだった。それ以外の選択肢は思いつかなかった。―野島一人『メタルギアソリッドピースウォーカー』 P281〜282より引用
なんなんだよ、なんだよ、和平が何をしたっていうんだよ、罪悪感を覚えて、自分のわがままに苦しんで、母の姿を・人生をみて自衛隊への入隊を決意したと言いたいのかよ。『自分を罰するしかない』なんて思って、罰のために、ただただ罪滅ぼしのために和平が自衛隊に入って日本国憲法を暗唱できるようになったとそう言いたいのですか。自らを罰するために。それじゃなくても厳しい生活を、人生を、やっと見つけた1枚の写真からなんとか人生の活路を見出そうとしていた人間が何の気なしに必死に育ててくれた母をほっぽり出し、そのことに後々後悔して罪を償うためだけに他の選択肢を得ることもできず自衛隊への入隊を決意したとそう言いたいのですか。母からの罪と罰を背負った人間だと書きたいのですか。
母が亡くなった後も彼女がつくった味噌汁の味にふと想いを馳せるような人間が、ただの自責の念だけで自分の体を罰しなければ、誰かのためにとそれだけの理由でその選択をすると思うのですか。
自分の居場所を見つけるため、あの時代の横須賀で必死にあがいた和平が、そんな軽々しい気持ちで父からの連絡を受け渡米したと考えているのですか。それだけのことも予想できずに旅立ったと思うのですか。
和平が“自分で”考えに考え抜いて、自分が自分であるために、その選択をしたとは思わないのですか。
ああ〜〜〜!!!!あああ〜〜〜〜!!!!!
以上です。
- 突然頭に降ってきて、あああ〜〜〜〜!!!となり書きました。
- 怒りが手先に来すぎて絵がかけなかったので、いらすとやさんのイラストをお借りしました。ありがとうございます。