あらすじ
メジャーリーグのクリーブランド・インディアンスは34年間で最高4位、いつも最下位常連の弱小チーム。シーズン開幕前から「今年もダメだよ」と肩を落とすファンたち…。
そんな中開幕前の春季キャンプにはムショからやってきた“大暴投王”新人ピッチャー(チャーリー・シーン)、かっとばすが守備難の金持ちサード(コービン・バーンセン)、足は速いが打撃はからっきしのお調子者センター(ウェズリー・スナイプス)、信仰の自由を求めてキューバから亡命してきた“変化球クルクル”ブードゥー教信者の大砲(デニス・ヘイスバート)、恋人のことが忘れられない送球難キャッチャー(トム・ベレンジャー)と問題児がよりどりみどり。負けを望むいじわるな女性オーナーの仕打ちにも負けず、優勝を目指す!
以下ネタバレ含む感想です!
めちゃくちゃわかりやすいシンプルなストーリー!王道コメディで良い感じです。ひとことで言うと午後ローでやってると嬉しくなる映画ってやつですね!平日の午後にぽけ〜っとみて、あ〜面白かった!となれる映画。そういうのが大好きなオタクなので笑顔で見ました…
まずなによりも超わかりやすいキャラクター!万年最下位の弱小チームにノーコンPことチャーリー・シーン、よくわからないけど呼ばれてすらいないのに勝手にキャンプに忍び込んだウェズリー・スナイプス、カタコトで「バット 風邪ひく」とか言い出してなんかかわいいデニス・ヘイスバード、女々しい上に不法侵入罪で訴えられそうなキャッチャーことトム・ベレンジャー、あとなんか金持ちで守備がヘタなコービン・バーンセン……。
オープン戦はチグハグなままプレーし、ボロボロ。シーズンが始まっても開幕戦で3連続四球のあと満塁ホームランを打たれる始末。それでもピッチャーを変えない我慢強い監督を横目につぎは死球まで食らわせてしまうチャーリー・シーン。強いな!?開幕してすぐ借金が10近く膨らんでしまいます。そのあと割りと皆ぐんぐん成長して、気づくと借金ゼロにまで持ち込むんですが、一体どうやって…!?チャーリー・シーンの『自分でもよくわかってなかったけど視力が悪くて、メガネかけるようになってからは見違えるような投球を見せた』あたりはまだこう、なるほど!って自分を納得させられるんですけど(サインどうやって確認してたんだ!?)落ちる球にクルクルだった大砲とかは一体どのようなシーズン成績を…!?ストレート絶対見逃さないマンなのか…!?気になります…。
キャッチャーも送球とか全然ダメだった上に元恋人につきまとったり不法侵入しまくったりユニフォーム着たままリリーフカーで彼女の家に乗り込んだりと無茶苦茶やっているんですが、シーズンを過ごしているうちに送球難等は解決したようです。ば…バカな…いやでもまあ慣れってあるしね(慣れで治るのかな…?)。もともと最優秀選手に選ばれるくらいの実力はあったもののケガで調子を崩したって話だったので調子が戻ってくればいけるのかもしれません。にしてもこのキャッチャー、終盤どんどんチームの柱になっていってかっこいいんですよ…途中までマジ女の子の事が忘れられず図書館とかでもめっちゃめんどくさいことするひたすら面倒くさいおじさんって感じなのに……映画の魔法だ…。
あと観るまでウェズリー・スナイプスが出てるって全く知らなくて、おい!!!エクスペ映画じゃん!!!(謎認定)と思いました!だってすげーデカいナイフで髪の毛剃ってたもん!大砲の子が!エクスペ映画だ〜!!!ていうかウェズリー・スナイプスのキャラよかったな…。でもベースからリード距離取りすぎてて吹きました。絶対牽制アウトになるだろその距離!
最後の方は名場面ブチ込み丼ヘイお待ち!!!という感じで見ていてスッキリ爽快です。勝ったら優勝!!というとんでもない試合、相手は名門ニューヨーク・ヤンキース。ノムさんを彷彿とさせるようなささやき戦術、同点9回表2アウト満塁の場面、普段は先発を任されているのに今日だけはリリーフ!爆音“ワイルド・シング”と共にマウンドに現れるリッキー・ボーン(チャーリー・シーン)!そして最大限に盗塁が警戒された中でキメるウェズリー・スナイプス、ジェイク(トム・ベレンジャー)によるベーブ・ルースを思い出すようなレフトへのホームラン予告ジェスチャー!とくにここのシーンのカメラアングルが最高!かっこいい!私が球場のマウンドや打席に立つことはないけど今度バッティングセンター行ったら絶対右打席入った上でレフト指さしてドヤ顔してからやりたい!そんなシーンです。あれだけ長打を警戒させておいてセーフティバント・ホーム特攻である種の変則スクイズ、まずありえないけどふつうにアツいっていう……2塁にいたウェズリー・スナイプスのキャラクター(俊足自慢)も最大限にたってて、コーナーで差をつけろ!!ってやつですよ!しかもあれって多分下位打線ですよね?DH制だっけ?なら7番〜8番とかかな。同点アーチはあれだけ大砲がバッチリきめて、確実に点が欲しいこの場面でこれ!
でもたぶん私がファンで見てたらまず三冠王相手にワイルド・シング(シーズン中カモにされてる)を登板させた時点で絶命してますね。祈るどころじゃないですよね…この映画で見てるだけでもすっかりワイルド・シングのファンで、私があの世界の住人だったらたぶんワイルド・シング登板試合全部チェックして誰が得意何が苦手って知ってるので、絶対死んでますね。それで目を覆いそうになってるときに、自身の背番号99(99マイル=約159キロ)を超える161キロのストレートで三球三振にきってとるんですよ!?!??!絶対泣いてるわ……。号泣しすぎてワイルド・シンググッズで出てるだろう黒縁眼鏡とかそこら辺に放り出してひたすら「リッキー……リッキーマジかっけえよ……まじで…まじでヤバイ…無理…………」って言ってるわ……。なんかそういう、手に汗握る雰囲気に自分が浸っている妄想をしてしまう映画というか、つまりめっちゃ楽しかったってことです。いい映画だ!
他の要素としては、これ当時の球場そのままですよね!?いいな〜!雰囲気いいな〜!7万だっけ?それだけ入る球場いっぱいにしての撮影、めっちゃ熱が伝わってきていいですね!めっちゃ投げやり実況しまくってたラジオアナウンサーのおじいちゃんが、チームが勝つごとにお酒飲みながらの実況やめてるあたりとか、映像じゃなくてラジオだからって大暴投を「ストライクぎりぎりのボールでした」とか言いまくってるのかわいくて好きです。あと誰もファンが歓声あげないから自分たちでリッキ〜!ってやってるとことか…カワイイ…。
それとチームメイトの奥さんとうっかり寝ちゃったリッキーがどうしよう…知らなかったんだよ……><って頭抱えてるところとか、そのチームメイトに殴られて真顔になってるところとか(表情でめっちゃ笑いました)、儀式にニワトリが必要だと訴える大砲ちゃんにケンタッキーフライドチキンをプレゼントするキャッチャーとか、何の気なしにフフッと笑える映画で楽しかったです!それと忘れちゃいけないのがリッキーのファッションセンス……おまえ……おまえ日向小次郎かよ……(?)
ていうか黒縁メガネチャーリー・シーンがすごくかわいいのでみんなみてください!!!
まだ2と3見てないんですけどこの後どうするんだ!?楽しみです。2と3も観るぞ〜!!