ハッチング-孵化-見たよ

以下ネタバレ感想です!

あらすじ

Youtuber毒親なママが大暴れ!最悪な友達親子!習い事を実質強要!いるかいないんだかの透明な父親!ついでに(夫ではない)男に恋しちゃった♡と娘に伝える母親!強すぎて誰も勝ててない!以上!!

映画『ハッチング ー孵化ー』公式サイト

誰もが羨む“幸せな家庭”で少女の抑圧された感情が<卵>に満ちる時、悪夢は生まれる。戦慄の北欧イノセントホラー。4/15(金)公開

というわけで「ハッチング -孵化-」です。いま公式サイトのリンク貼って気づいたんだけどこれホラー映画なんだ…私めちゃくちゃ笑いそうになったけど…(映画館だったので静かに見ました)でもさ、これニコラス・ウィンディング・レフン監督「ネオン・デーモン」よりは笑わせ方のセンスがいいよねえ。あっちはあっちであの感じが好きなんだけど。あっちは最悪な冗談なんだよな。

さて、主人公のママはYoutuber。『私の素敵な日々』みたいなタイトルのYoutubeチャンネルを持ち、家族との団らん動画をガンガン撮影し編集してアップロードしています。ネットリテラシーって知ってる?
パパ、ママ、娘、息子の4人で暮らす中、謎の鳥が襲来――

ここ爆笑したんですけど、ママが鳥の首を絞めるSEがすごいんですよ。メ゛キャッ!!!!みたいな。そんな音する!?「生ゴミね!」ってセリフもいいよね。生だけどさ。
その後深夜、色々あって鳥うっせーな!!!!となりデスリベンジの森みたいなところに行く娘ちゃん。傷ついて動けないっぽい鳥を助けようとするも、鳥の金切り声がうるさすぎて(宇宙戦争のダコタ・ファニングちゃんみたいな感じ)鳥を殴り殺します。ここの殴り方もすごい。石持ってメコメコに殴るんですが、ドゴッ!ドゴッ!ゴッ!!ゴッ!!!!!ゴッ!!!!!!(死滅)みたいな……そんな殴り方する!?しかも完全に頭部が粉砕されてて笑った。すごい殴るじゃん。
その横に置いてあった卵を回収し、私が育てるからね…と布団に隠す娘ちゃん。自分が寝るとこの隣に卵置くの、めちゃくちゃ寝相いいな…。そして色々あって(すごい色々あるな…)クソデカ卵となり中身が誕生します。初めて目があった存在が母親!の方式で娘ちゃんの言うことは聞いてくれたり聞いてくれなかったりする怪鳥です。餌をそのままあげても食べてくれなくて、娘ちゃんが咀嚼した上でゲロ吐かないと食ってくれないのが難点。そのため観客はかわいい女の子の嘔吐シーンを何度も見る羽目になります。俳優ってすごいな…。

あとはもう映画見てくれという話ですが、隣に越してきた家の犬の頭部をすっぽりもぎ取ってしまったり隣に越してきた女の子を入院発狂沙汰にしたり、卵から生まれた怪鳥がフィンランドの治安を絶望的なものに変えていきます。この界隈、怪鳥もヤバいんだけどママもやばくて、娘の体操がうまくいかないからと半ギレで練習させたり夫放置して動画配信セミナーに通ったり寡夫な男を引っ掛けて毎週毎週泊りがけでイキイキしたりしています。強いなぁ毒親!!

文字列だけだと怪鳥が勝ちそうですが、映像で見ると正直毒親が強すぎるんですよね。ママね、恋しちゃったみたい♡つって男の家に娘連れてってこれが男の赤ちゃんよ〜相手の奥さんは出産時に死んだの!ウフ!とか言ってんのがマジで強いんですよ。ヤバ度が強い。結局男の家に泊まることになり、娘が怪鳥としくしく寝てる間BGMのように赤ちゃんの泣き声やらママの喘ぎ声やらが聞こえてくる演出もよかったですね。ママさあ…………

上で全然パパの話を言及してないのはマジでパパがろくに出てこないからなんですが、透明な夫すぎるんですよね。「ママが貪欲なのは知ってるよ、あいつはいい男だ」とか謎のポジション。これについては結構本気でパパの立場がよくわからないんですがいいのか…?パパ…今の状態を壊したくないだけ…?息子は微妙にわがままですが、そもそもママが泊りがけで出かけて帰ってきてお土産が娘にしかないとかやべーことしてるのでひねくれてもまあ…みたいな…あんたにはないわよとか普通に言うの怖くない?なんで?この年齢の子供からしたらパパとママが世界のすべてみたいなとこあんのにおめーのお土産ねーから!されるのはマジで恐怖でしかないでしょ…正直弟絶妙にムカつくキャラではあるんですけど、どう考えても被害者寄りではあるので置いときます。弟より何より父だよ。ろ、ろくな大人がいねえ…

そんなろくな大人がいないこの世界ですが、一応会話が成り立ちそうな人が一人います。ママの不倫相手です。もう最悪だよ!唯一のまともな人間が母親の不倫相手ってもう全然マトモじゃないじゃんみたいな。でも映画見た人なら分かると思いますが多分会話が成立するのこの人だけなんですよね。罰ゲームか?
不倫相手という点は問題しかありませんが、そんな中でも唯一体操スパルタ毒親に気づき「君は本当に好きで体操やってるの?ママのためじゃない?」と聞いたり「僕の側転はこんなだよ」とかいって転げ落ちるの見せて娘ちゃんを笑わせたりします。いや不倫相手なんだけどさ…

更に色々あり娘ちゃんのストレス過多!!ストレスが溜まると怪鳥が身近な命を攻撃!!トンカチ持って赤ん坊を叩き壊そうとする怪鳥!!!!!という「ニコラス・ウィンディング・レフン『Drive』じゃん!」これちいかわで見た!的な展開。ここまで書いて気づいたんですが私トンカチで人を破壊しようとする作品好きかもしれない。トンカチって、絶対相手を“殺す”つもりじゃん…なんか…圧倒的でいいよねみたいな…(最悪な感想文)

結果娘ちゃんはママと共闘し怪鳥BATTLEをしますが…ママが娘ちゃん刺しちゃった…って泣いてるの意外だった。どうでもいいのかと思ってた。まあでもママが自慢に使ってるコマが消えたら困るか。でもあの感じだとこれからは怪鳥を娘ちゃんとして育てるのかな?娘ちゃんとそっくりな怪鳥が口でっかく開いて顎のとこの頬肉が千切れる演出よかった!おもしろくて!

作品の途中、あきらかに「いや気付くだろ怪鳥育ててるの…」というシーンはありますが、結局家族全員がろくに娘に興味を示さず見てもいないから気づかない、という最悪な二重構造になっており全部ダメでよかったです。あとママの部屋のベッド、すげぇレース付きでしたがあれ異世界転生モノの姫の部屋でしか見ないよ。あとなんかの映画で見たけど忘れた。フィンランド文化そういうの普通だったらすいません。

映画見てから「これジャンルホラーだったんだ…」となっている本作ですが、私としては結構面白かったです!私ずっとホラーは怖いから見れないというスタンスなんですが(怖いの苦手)結構見れるのかもしれない。というか笑ってた。おもしろくない?これ…
総括すると、ママが友達親子を駆使して娘によその男を愛してるの♡って伝えるシーンの娘ちゃんの表情が好きです。かわいい。

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