テニミュが中止になった

私がチケットを持っている分のミュージカルテニスの王子様4th青学vs氷帝が終わりました(大千秋楽は3/5)。舞台は映像ではなく生で見てこそだと思っているので私のテニミュ関東氷帝は終わりです。

今回ちょっと自分が想定していた終わり方ではなく、凱旋後半は2/28・3/1・3/4昼夜のチケットを所持していましたがまさかの全公演がピンポイントで中止になり終わるという、流石に経験したことのない劇的な幕切れに。あの大雪で首都圏の交通機関が全部死んだ時も中止にしなかったテニミュが…!?
理由がキャストの体調不良(ドクターストップ)のため、生きている人類がそこで演じている限りどうにもならないことですが残念。キャストさんお大事になさってください。新幹線飛び乗ってからスマホ見てたら中止ニュースが表示されてびっくりして降りました。発車前だったので事情を話したら払い戻しできました。(そんなギリギリに水道橋入りすな!)
会場に行けばキャストが数曲歌唱するのを観られる(観ても観なくても払い戻しは可能)とのことですが、私は通常の関東氷帝公演が観たかったのであって数曲の歌唱を聞きたかったわけではないのでやめました。そもそも菊丸も怪我で物理的にいないのに…ネルケちょっとオタクに甘えすぎでは…!?

東京凱旋がここまで公演中止になるとは思っていなかったですが、結果として大阪福岡岐阜の地方公演全部通っておいてよかったです。そのおかげで最後中止になっても悲しさはあれど後悔はない…岐阜の土曜マチソワが一番安定したクオリティだったかな。キャストの欠けもなく全体的に見て一番良かった。

舞台が終わる時はいつも儚い。テニミュ4thやたらと儚さ連呼するので私もここで積極的に使わせてもらいますが(急に三浦香へのメッセージやめろ!)本当にどうにもならん感情に包まれませんか?舞台の終わり。「綺麗でしょう?命の終わりは。」MGS3のザ・ボスのことばですが舞台の終わりも美しいものです。
もう二度と戻らない光景。

舞台といえば10年以上前にやった「少年ハリウッド」という小さな舞台が今でも好きで、バッチリ劇中歌も歌えるのですが、あの時やっていたのはたった242人しか入らない小さな劇場で、ラッキーなことに円盤は残ってるけど舞台って円盤観りゃいいもんでもないんですよね。青山円形劇場でやった「コーパス・クリスティ 聖骸」も好きだけどこれに至っては円盤すらなかったはず。

終わったら戻らない。あの時の舞台の熱はもう二度と戻らない。
オタクは必死に頭の中に留めようとするけど、人間の記憶なんて不確かなものでその光景自体はすぐ忘れる。けど、その時感じた想いとか熱い感情で頭が揺れたことは忘れられないまま突き刺さって今でも覚えている。

テニミュ4th青学vs氷帝の芥川慈郎は終わり。特にジローは無印本編でここしかまともに描かれる試合がないので、本当におしまいです。今後奇跡的に六角やその他公演に出ることがあっても、本人の試合はないので日替わりネタ担当およびチーム曲メンバーを務めるにとどまる。というか1st、2ndの過去の描かれ方を思えばまともにソロ曲を貰えただけで奇跡みたいなことなんですが(3rdは見てないのでわからない)。ドリライは本編とはまた別物だと捉えているので別腹。

そういう一瞬の星の煌めきみたいな芥川慈郎の試合を、たった数ヶ月だけ人類の歴史に現れては消えた彗星みたいな芥川慈郎が動いていた姿を、マジマジスッゲー芥川慈郎の存在を見逃さずにこの目で追えたことに感謝します。俳優の横山賀三さんありがとう…本当にすごかったです。多分芥川慈郎にとどまらずあらゆる作品で活躍されるであろう俳優さんだと思うので皆さん名前覚えて帰ってください。横山賀三(よこやまかざん)さんです。覚えましたね?今後の作品も頑張ってください。応援してます!ミュージカル畑の俳優さんになるのかな。別の作品も観てみたい。

横山さん、子役時代に劇団四季ライオンキングの苛烈なオーディションを勝ち抜きヤングシンバを演じているという、プロ野球選手で言うキッズ時代は強豪シニアに所属し野球推薦で東海大相模か横浜高校に進学みたいな経歴の持ち主なのですが、子役時代に叩き込まれた経験故なのか、本当に全日程安定したパフォーマンスで素晴らしかったです。演出や歌い方の工夫による多少の変化はあれど、初日からずっと最高の芥川慈郎のままで本当にびっくりした。天才の方すぎる。

経験の長いキャストが豊富なベテラン舞台だと「公演期間は出来を上下させず、常に安定したクオリティのものを届けることが演者の使命」的な話はよく言われることですが、テニミュは今回が初舞台というキャストが多い影響でコンディションや出来が上下することが多く、かつ公演後半のほうが上手くなってクオリティが高いということはよくあって(だからこそ2ndのときから物語とキャストの成長を掛けて『青春体感ミュージカル』と銘打っている)、その中で横山さん演じる芥川慈郎は異質な存在でした。初日から完璧な芥川慈郎をお出しして、それを最後まで安定供給し続けていたので。ほんとにすごい。圧倒的感謝……

テニミュ4th青学vs氷帝、言いたいことはたくさんあるしみんなアンケにぶつけたけど、あのクオリティの芥川慈郎が世界に誕生したという部分だけで一人の人類を急に東京大阪福岡岐阜すべてに遠征させる力を秘めた作品でした。本当に一切予定してなかったので自分でもビビった。舞台の幕が上がった時チケット1枚しか持ってなかったのにルールに則って二桁まで増やせたのはオタクの根気です。オタク、「観に行かないと絶対に後悔する」と確信した時全力で走り抜けがち。
マジで作品全体に対して色んな感情はあるけどそれは散々アンケやてがろぐ壁打ちインターネットにぶつけたのでここで振り返るのはやめます。今は芥川慈郎の話をしているので…(そう…)そのへんでわちゃわちゃ言ってるやつはてがろぐのテニミュタグに書いてあります!→#テニミュ

やっぱ舞台っていいな。発表された瞬間から終わりが常に付きまとう「舞台」。まあ、そもそも同公演であっても同一の公演はひとつもなく、完全に一つ一つが生きてて別物だから毎日が始まりで終わりだけど、それでもまた感情に出会いたくなる不思議な存在。

最高の芥川慈郎を目撃できて最高でした!Cポーズ2回もくれてありがとう〜〜〜!!!!(福岡と岐阜)2/25の東京凱旋公演声出し解禁でウォオオォオオ芥川ーーーーーッッッって声出しできてよかったですテニモン成仏!!!!!!!これできてなかったらさすがに成仏できなかったと思う。俺は上に行くよ(昇天)

おまけ

少ハリ舞台についての記事があったのでリンク貼っておきます。今も忘れられないくらい好き。またオレンジもぎたいよ。

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