ストリップショーを行っている浅草ロック座に行ったので簡易レポです。以下は性的娯楽施設の話になりますので、成人されており抵抗のない方のみお読みください。
前回までのあらすじ
テニミュが中止になりフラッと行ってみた横浜ロック座のストリップショーが面白くまた行ってみたいと思っていたコロンビア。以前熱いストリップ狂さんから頂いたメッセージの通り浅草に赴いた───!
というわけで浅草ロック座です。横浜ロック座に初めて行った時、ストリップファンの方から「良かったらぜひ浅草にも行ってみてください」とメッセージを頂いたこともあり、早速赴きました。
以下どうでもいい話ですが、私は以前浅草のド真ん中でしばらく働いていたことがあり浅草の街に対する解像度は多分一般の方よりは少し高いんじゃないかなと思っているのですが、相変わらずキラキラした観光地という印象を人々に強く植え付け、アレな部分を綺麗に覆い続けている面白い街でした。気になった方は三社祭の動画を観るか平日夕方以降に伝法院通りでも通ってください。なお、私は下着を着用せず道端で爆睡している女性に気づかず踏みそうになった経験があります(急に最悪な街の治安紹介をするな!)。
そんな浅草ロック座。浅草演芸ホールやドンキ、吉野家の並びにあります。ナチュラルにあるな〜。
めちゃくちゃ入りやすい
第一印象として、浅草ロック座は普通の映画館のようなオープンな雰囲気があります。キッズ以外は誰でも入っていいし、いつどんな人間が参加しても自由。男女問わず気軽に入れます。チケット売り場も圧がないです(横浜はちょっと圧があった)。
横浜は狭さ故に「小屋」感がすごく、おそらく抵抗のある方もいると思うんですが、浅草は「劇場」です。座席も映画館のような感じ。これなら銀座シネパトスの方がよっぽど入りづらいだろ…みたいな…(銀座シネパトス…Z級映画をかけまくる映画館のこと。ドルフ・ラングレンの映画などをかけていた。真上に電車が走ってるので映画館なのにうるさい。おっさんとお兄さんと自分みたいな客層になる。既に閉館)。
たぶん大衆向けなのは浅草
ストリップ劇場というハコを最大限に大衆向け・一般化にチューニングした完成形がここなのかな、という感想です。浅草という“芸の街”としての土地・歴史の力もあると思いますが、ここまで馴染んでいるストリップ劇場もすごいな。本当に文化が根付いている。私はストリップ劇場を知ったのが今だからそう思うけど、たぶん浅草の土壌というのはストリップ劇場があったからこそ作られたんだろうな。こっちが先。私はこのあたりについてネトフリで配信されていた「浅草キッド」は観てたけど、それ以外の知識がない。こち亀くらいかな。
そしてチケットを購入し劇場内に入り演目を観賞した感想は「たぶんありとあらゆるものに歴史が付随している世界なんだろうな、ここ」です。途中に入る休憩で流れる映像も2016年から継続して出演されているキャストの今までを振り返りながら彼女を讃える構成になっており(後で知りましたが彼女は今回で浅草ロック座を引退されるようです)、歴代のキャストや歴史を重んじる文化を感じます。フィナーレのタンバリンのショーなんかもストリップ文化の中で何か継承されてるやつなんじゃないでしょうか…たぶん。違ったら指摘してくださいストリップ劇場の先輩!!
浅草と横浜の違い
- 衣装のレベル(横浜は自前?、浅草は衣装担当さんがいる)
- 一線引いてる感がはっきりある(横浜はポラ撮影時に客との会話がありますが浅草はないので)
- 椅子があるかないか(横浜はパイプの上に座る、浅草は劇場椅子がある)
- 上演時間(浅草1時間40分程度、横浜2時間40分程度)
- キャストの数(浅草7名、横浜5名?かな)
『浅草ロック座は特別な劇場』というような触れ込みをいくつか見ました。確かにはっきりと衣装担当さんもおり、演出も振付師も存在するんだなという構成です(横浜とは衣装等のレベルが全く異なる)。プロが集団でお出ししてくるエンタメ作品になっていました。横浜とはまた全然違う!ほんとに「ショー」だな。客とキャストの間にきちんと一線が引かれた「ショー」。キャストが全員女性なこともあり宝塚っぽく感じられる。同時に複数人がガンガン出てくる構成で、横浜のときはそれぞれソロ公演という感じだったので一瞬動揺した。ど、どこ観よう!?みたいな感じで…
上映時間だけ考えると絶対浅草のほうが腰には優しい…けど体感としては浅草だとものすごいスピードで衣装を脱いでしまうので(私の感想です)横浜の方が間の取り方は好きです。横浜の時の感想にも書いたんですが『そこにたどり着くまでの演出』が好きだったので。いつ脱ぐんだ!?この後か!?まだダンスがあるぞ!ワーッ!!っていう葛藤が楽しかったというか…そこの時間が一番盛り上がってわくわくしたんですよね。ただ横浜は椅子が……マジで腰がやばかったので…横浜にも映画館みたいな座席付けてくれ〜〜!!(腰問題強制解決)
あと見たタイミングの問題なのかわからないけど銀テおじさんとかタンバリンおじさんとかはいなかったです。あれは浅草だとあまりないのかな?たまたま?一演目だけペンライトOKなシーンがあって、ペンライトおじさんはいました。横浜で観た感想が「客のおじさんも含めて文化になってる」という印象だったのでちょっと寂しいんですが、ここまで広い空間で『劇場!』というスタンスでやるならそうなるか。
それと、ショーの途中でお姉さんが転がしたバットがうっかりステージから落ちてしまったんですが、おじさんが即座に拾ってステージにそっと戻し、それに気付いたお姉さんがウインクを送っており、おいおい優しい世界過ぎんだろ…!と思いました。横浜も浅草もそういうお客さんの優しさみたいなのが常に感じられて好きだな。
ちなみに、元々若手俳優にハマり散々下北沢のパイプ椅子で観せられるわけのわからない小劇場舞台を経験してるとか、渋谷のシブゲキ!!でドルステ通いをしてペンラとうちわ持って叫んでたとか、その辺の『なんらかの小劇場や小さい箱の経験がある』方であれば横浜のような小さな劇場が先でもいいと思います。どストレートにどっちが好み?と言われたら私は横浜かな〜。でも上記のような経験がない場合は浅草が先でいいと思う。
お姉さんにめちゃめちゃウインクを貰ったので心の中で「お姉さん!!!!」という声が出ました。ものすごい目が合うからびっくりする。美人かつかっこいいのに可愛くて怖いよ。いいんですか!?ありがとうございます。ショーもみんな力強くて、何よりも輝いて堂々とそこに立ち続けているのがかっこよかった。なんか元気をもらえるんだよな。
ストリップ劇場、私の中では既に舞台・映画館や野球場とかと同じジャンルで、また行きたくなったらそのうち行くだろうな…というジャンル入りしたので、この後特別サイトにめっちゃ書くことはあまりないかなとは思いますが、恐らくたまに行くと思います。楽しかったので。メッセージくれたストリップ狂いの先輩ありがとうございます!ストリップ劇場、なによりフラッと立ち寄れるのがいいな。気軽で。
ちなみに私が昔労働していたお店は潰れておしゃれなカフェになっていました。諸行無常。どんどん変わっていく部分も、根強く残り続ける文化も同居する“芸の街”浅草。また来ます。
あと浅草に行く時は浅草松屋の近くかつマックの向かいにある東京メトロ銀座線入り口階段から入ったエリアが一番「浅草〜!」って感じで好きです。ずっと変わらない異臭。マジで汚い。オリンピックがあったから綺麗に一掃されたのかと思いきやそのままでした。アダルトDVDが300円で売られ水が漏れている通りのことです!浅草に行かれる方は是非通ってみてください。そこで食べる焼きそばが好き。