イコライザー THE FINAL

私が愛してやまないマッコールさんが出てくる映画「イコライザー」シリーズの3作目にして最終作。本当にずっと待って待って待って待ちくたびれた頃インターネットニュースが未来を運んできた(和平)本作ですが、期待に違わぬ内容でした。

以下ネタバレ含みます!

映画『イコライザー THE FINAL』 オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

舞台はイタリア。ロバート・マッコール最後の仕事が始まる──。 映画『イコライザー THE FINAL』10月6日(金)全国の映画館で公開

あらすじ

色々な職を経て現在イタリアはシチリア島に参上したロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)。なんらかの悪巧みをするボスやその手下を全員ぶちのめし車に乗ろうとする途中、ボス(おじいちゃん)の親族と思われるキッズに銃で撃たれてしまう。一度はその場での自死を考えたマッコールだが、自らに最低限の緊急止血を施し現場から逃走する。途中若き警察官が偶然彼を見つけ町医者の家に連れられるが…


イコライザー定食を注文してIMAXの座席に腰掛けたところアントワーン・フークア監督より「あいよっ」という掛け声とともにイコライザー定食がお出しされた今回の作品。舞台はイタリアです。
冒頭で重傷を負ったマッコールさんが心配でしたが、偶然地元の若手警察官が見つけてくれたおかげで有能町医者に出会い徐々に回復していきます。この町医者すごくない?アフターフォローサービスが…酸いも甘いも噛み分けまくった感がすごいし…明らかに普通の筋の人類じゃない相手に対して詳しいことを何も聞かないスタイル。この作品でのMVP、わりと本気でこの町医者じゃないですか?そこまで連れて行ってくれた警察官にも敢闘賞とかあげたい。そのあとも痛そうだったし。

いわゆる『超最強の一匹狼暗殺者が任務中なんらかのトラブルで負傷し倒れているところを偶然地元の人々に助けられ…』というプロットは例えばゴルゴ13でも読んだことがありますが(このプロット毎回使えないこともあってちょっと特別回って感じでだいたい面白いんですよね)、今回のマッコールさんの場合は住民たちの思いやりの心の積み重ねでイタリアの小さな町への情が芽生えます。

私マッコールさんがめちゃくちゃ好きで、1も2も好きなんですが、1のときの「社交的で人とも必要なときには笑顔でコミュニケーションを取るけど家に帰れば一人」「家に人を呼んだりはしない」「過去も語らない」っていうあのラインが…なんて言ったらいいんだろう、コミュニケーション能力は全然あるけどある一線は絶対超えない的な…本当に心の奥底に語りかけたら超えたいのかもしれないけど彼の今までの経歴や経験、立場、その能力を考えたときにどこかで一線を越えてはならないという強烈なセーブがかかっていて一度も超えることはない生物みたいな…そういう物悲しさ、必要以上に築けない人とのつながり、亡くなった妻への思いとかそういうのも含めて、器用に見せかけて不器用でそれでもなんとか生きることを選択して生きているマッコールさんが、スクリーンの前で初めてイタリアの小さな町に住む優しい住人に対して心を開いて彼らもマッコールさんを受け入れ守ってくれて…どんどん笑顔が増えていく映像が目の前で展開されて泣かないオタクとかいます!?!?!?(オタク特有の長文)(ここまで一息)

私はずっと声にならない声が出てました。年齢を重ね、無意識のうちなのか本当は気付いていたのかわかりませんが、心のどこかで死に場所を探していたであろうマッコールさんがついに安住の地を見つけたんです。階段ですれ違った御婦人からレモンの差し入れを受けたときのマッコールさんの表情観ました?私は観ました。マッコールさん…!

最後のエンディングでマッコールさんが笑顔で街の和に加わって共に盛り上がる…ただの人として受け入れられ住人たちと喜び触れ合うシーン。この瞬間まで私はマッコールさんが大好きだし今後の活躍も観たいしこれからもシリーズが続いてほしい気持ちが断ち切れずにいましたが、エンディングシーンを観て「マッコールさんはついに自分が落ち着ける場所を見つけたんだからこれで終わりでいいんだ…だってマッコールさんはそのほうが絶対幸せじゃん…」と涙がボロボロこぼれました。本当に…一種の報われた「マイ・ボディーガード」みたいな…
いやめちゃくちゃ殺人犯しまくった殺人鬼なんですけど、私に夢を見せてくれたロバート・“善人”マッコールさんが笑顔でいられるエンドをプレゼントしてくれたこの映画に感謝しています。マッコールさん、永遠のアイドルすぎる。

最後の45年働き抜いたレンガ職人、“奇跡”が起きてよかったな。誰とも分からぬ静かな奇跡、せめて一瞬でも関係性を持った人間だけでも、それを起こすために自分の力を発揮して負傷しイタリアという地にたどり着いたマッコールさんへの神からのプレゼントなんですよね…あのエンディングは…。


映画としては長尺にならずコンパクトかつとても丁寧にまとめあげられており、いわゆる100分前後の丁寧なアクション映画が世界で一番大好きな私としても大満足な一作となりました。
敵が「オメ〜は石畳の上で死ぬのがお似合いだぜ」みたいなことマッコールさんに言ってたのがそのまま跳ね返って石畳の上で死んだのとか好きすぎる。マッコールさん、ラスボス敵の色んな話や館の内装見たらもちろん相手はキリスト信者だって把握してただろう中で楽しいお散歩タイムして歌ってたの最悪というか強烈なキリスト教煽りすぎて笑顔になるしかないだろ。私もマッコールさんとお散歩したいけどできたら石畳を這いつくばらないタイプのお散歩がいいかな…。なんかこう…階段ですれ違うだけとかでいいかな……。

あえていうならチンピラが弱すぎ(1のロシアンマフィア、2の元同僚と比べて)というのはありますが、リハビリ中のマッコールさんでもヒョイッとひねられるレベルの相手だからこそ作中で見せることのできた絶叫や、雑魚ラスボスが恐怖におののきながらの銃乱射するシーンなんかがよかったですね。あのシーン見ながら、「これ私みたいな素人だったらもうこの時点で怖すぎるから銃乱射しちゃうよ…」と思ってたら彼もわめきながら銃乱射しはじめたのでお前は俺だ……(BIGBOSS)と思いました。精神が素人とリンクしている。
車がピーピーいってるのを聞いてなになに?って入り口開けたまま移動する門番のシーンとか最高でよかったな。MGSの序盤か?逆にいつ殺されるのかが分からなくてあのシーンが一番ドキドキしました。殺されるのはわかってるけどあまりにも意識低すぎてどうにでもやられるから逆にどうやられるんだよこれ…みたいな感じで。
「あのアメリカ人ムカつくぜ!明日行ってぶっ殺してやる〜!」みたいなセリフもTHE・雑魚チンピラという感じで最高でしたね。マッコールさんが明日まで待ってくれるわけねえだろ。最高!

そうそう、警察余計なことしてんじゃねえぞ!の圧をかけるためにチンピラマフィアのみなさんが若い警察官の家に乗り込んで暴行して去っていくシーン、きれいな奥さんがパンイチなんですけど、あれは「カスみたいなチンピラで治安も終わってるから女性が虐げられるアレコレもあったけどそっちにメインの話を持っていきたいわけではないし2023年の演出としてはパンツ履いてます」みたいなことでいいんでしょうか。画としてもそこの生々しさをあそこで急に出されてもバランスが変か。とりあえずマッコールさんにクッキーをくれた娘ちゃんは一刻も早く病院にかかってほしいです。とんでもないものを連続で目撃し過ぎなんだよな。


見終わってみれば「マッコールさんが派手にバンバンやるシーンはかなり減ってたな」という感想もあるのですが、画角や構図、カット割りや演出を工夫することで『減ってはいるが違和感はない』という出来に昇華されており問題ありませんでした。今までの積み重ねがあるからこそ、直接ザクザク殺すシーンがなかろうとすでに殲滅済みの御遺体の山シーンだけで「ああマッコールさんが通った道だね」とわかるアレで逆に良かったです。その静かな怒りを感じられて。
あとマッコールさんを演じるデンゼル・ワシントンさんってもう70歳になられるんですね!?私の中で永遠のおじさん役だったんですけど演じる役柄も少し変化が起きるかなあ。作中でもイタリア中にある長い階段を一段ずつなんとか登っていくマッコールさんの演出で老いとの戦いや人生の長さを表現していてよかったな。横須賀並に階段あった。横須賀も山を切り開いた土地だからすぐ階段になるよね…。

そうだ!!!書き忘れてたけど🖐のシーン最高で笑いましたよね!?!??実質まるごと持っていったアウトレイジみたいで爆笑しました。こういうシーンだけ一生見てたい。「ここどうします?マフィアなので指詰めます?」「手首ごといこうよ」「いいですねぇ!!」って会話が絶対あったはずなんですよスタッフの間で。ありがとう…
チンピラ達による立ち食いパスタシーンもめちゃくちゃ好き。この映画見た後絶対イタリアン料理屋に行かざるを得なく無いですか?私は行きました。イタリアンなトマトパスタ食べました。立って食べるのは店内で迷惑なので今度家でやります。マッコールさんが飲んでた紅茶も飲みたい。
あと吹替版がなかったので早く配信で吹替版見たいなあ!!の気持ちがかなり強いです。明夫ボイスで聞きてえだろうがよ!

も〜〜とにかくずっと待ってたオタク大満足の出来で超!よかったです。デンゼル・ワシントンさん、スタッフの皆さん作ってくれてありがとう………ていうかマッコールさんのアクスタ欲しいよ。家に飾りたい。存在が厄除けじゃん。

パンフレット

日本独自に進化した「映画パンフレット」という文化、面白いものとそうでないものの差が激しいですがこの映画に関しては読んでいて楽しいパンフレットでした。
『特殊訓練を受けた人間だとわかるアクション』と題された稲川義貴さんという方の寄稿が掲載されているのですが、米軍特殊部隊の格闘技教官をされていた方で、そういった専門知識のある立場から見たロバート・マッコールのあらゆる仕草や行動を解説している記事があり、素人にはわからない領域の話で良かったです。複数の映画館で売り切れてたのではしごして買えました。

監督インタビュー

上の自分のレビューを書いた後に監督インタビュー記事を読んだんですが「そういやデンゼル・ワシントンって同じ役再演することなかったよなあ」と気付き、マッコールさんを3度も演じてくれた奇跡に有り難さがめちゃくちゃ湧きました。同じ役者が同じ役を演じていくシリーズが大好きなので…(スタローン映画を観ながら)。

あなたが人に何かを与え、そして人からも施しが得られる、護ってくれるような場所、それこそがホームです。そして、そのホームが見つかるという物語です。

マッコールさんよかった…本当に…よかった…!!ありがとう!!!

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