ギリギリ滑り込みで観られました!吹き替えも気になったけどもう近場で上映がなかったので字幕版です。配信始まったら吹き替え版観たい。
以下ネタバレ含む感想です。
巨匠リドリー・スコット監督が贈る伝説的名作『グラディエーター』の続編!映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』大ヒット上映中
あらすじ
マキシマスの戦いから16年…なんか終わりみたいな政治で終わっていたローマ。戦いで妻を失った主人公が色々あってローマでバトる!
最初のOPの時点で「事前に無印見といてよかったな〜」のつくり。私の中でラッセル・クロウがヴァチカンのエクソシストおじさんになってたので若いモードをインストールしておいてよかったな的な…原付おじちゃんのままグラディエーター続編見るのはダメかなって…
なんというか1の構成が神話とか伝記とかそういう真面目な線が入ってる印象だったので、2もその方向性かと思いきやめちゃくちゃサメ出てきて笑いました。サメハゲ映画の方向性なんだ…よくわかんないけどそこはエンタメ全振りなんだ…(どうやってサメを運搬したんだ!?)大衆がお望みするものを出してやるぜ!オラッエンタメ超大作ハリウッド映画おまち!!という精神は好きです。最近そういう映画少ないし。
あと最初の狂った猿みたいなやつ、動物愛護団体の影響で架空の動物にしとかないとクレームが大変なのかなと思いきや、あれヒヒなんですね?いやあんな狂い方はフィクションヒヒだけど…ヒヒには愛護団体いないのか?ヒヒならいいのか…?
んでもってこの映画を語る際には絶対外せない“デンゼル・主役を完全に食ってる・ワシントン”がすごくて笑ってました。彼が出るたびに全部持っていってしまう構成なのはもうデンゼル・ワシントンがえげつないよねの精神で仕方ない…あの衣装の布がはためく感じめちゃくちゃいいよね…青い衣装がさァ!(ハチワレ)
そんなデンゼルおじちゃん(マクリヌス)、悪役ではあるんですが本人の生い立ちに沿った復讐劇にもなってるのでそこまで悪役悪役感を受けないというか、生い立ちが違ったマッコールさんみたいな『自分の正義を貫く人』として、もちろんやってることはダメなんですがトレーニング・デイみたいなおいおいマジでダメだろ!?感は薄かったかな。
なんならドルフ・ラングレンがB級映画でいつもやってることと大体同じですからね。耳に棒突っ込むシーンとか「レッド・コマンダーのドルフと同じじゃん!!!!」の心の声が出ました。ちなみにレッド・コマンダーではドラムスティックを耳から脳天に突き刺して殺すんですが、デンゼル・ワシントンがほぼ同じことやってもなんかB級感はひと塗り程度でふんわり上品な感じになりますね。グラディエーター2からレッド・コマンダーを連想するな。
最初から最後までずっと胡散臭いのにデンゼルワシントンからかもし出されるちょっとした上品さが常に混じってて、弓引くところとか美しさすらあるのなんなんだ!?いいですね。リドスコ…これが撮りたかったんか…ありがとなリドスコ…
そのあと馬乗って服がバッサバサはためくのいいですよね。デンゼルおじちゃんの手首がスパーンって飛ぶシーン、北野武「首」の生首並みにスパーンといったのでちょっと笑いました。気持ちよく切れるなあ!景気が良い!
作品全体について、リドスコのインタビューとか全然読んでないので実際のところはわかんないんですがめちゃくちゃバーフバリ感ありましたね。バーフバリはグラディエーター無印からの影響を色濃く感じましたが、グラディエーター2はおそらくバーフバリをオマージュしてるというクリエイター相互リスペクトのつくり…いいな…というかリドスコが87歳でこの映画お出ししてんのが一番怖いよ…いつまでも元気でいてくれ…
そうそう!音楽がハリー・グレッグソン=ウィリアムズで嬉しかったです。ふらっと行った映画で彼が音楽担当だとラッキー!の気持ちになる。最近だとイコライザーとかハゲサメ映画とかの音楽やってる人です。MGSも担当してます。なんか聞いてると「あっこれハリー・グレッグソン=ウィリアムズだ!」ってわかる瞬間があるんですよね…音楽全然詳しくないけど…メロディラインが…?
ともかくも楽しく観られた映画でした。デンゼル・ワシントン好きは観た方がいい。楽しい映画は2時間超えでもあんま長く感じないな。リドスコずっと元気でいてくれよな!
ところで日本語吹き替え版、この予告だけ見たんですが明夫に言わせたらまずいワード(※声に説得力があるため)が飛び交ってて笑顔出ました。「秩序を取り戻すために権力がいる!」って絶対言っちゃダメで最高。明夫の声で言われたら権力差し出しちゃうだろ。
字幕版で「暴力は共通言語だ」みたいに言ってたとこ日本語吹き替え版だとどうなってるんだろ。言ってほし〜〜!!