TPPノベライズの話をしよう

以下の文章にはTPPノベライズ&TPP最重要ネタバレが含まれます。
TPPの物語を完全にクリアした上でノベライズを読んだ!という方以外はご遠慮ください。
※まともに推敲してないまま上げてるので非常に読みづらいです(ほぼ自分用メモです)


和平が腕と脚を喪ったタイミング ゲーム本編

  • オセちゃんの「ミラーはあの姿ではもう前線には出られない」的な発言(今回ソ連兵に捕まったあれこれは囮とはいえ前線で動ける前提かと思っていた)
  • 和平救出任務前オセちゃんの「ミラーがどのような姿になっているかわからない」的な発言(腕と脚がないのなら救出対象なんだし先に伝えるだろうと思った)(でも多分これはプレイヤーとスネークに向けての驚き演出的な…知らないけど…)
  • 半袖長ズボンの衣装が、なぜか「さっきまで五体満足だったがソ連兵に捕まり右腕と左脚を喪った」という錯覚を起こした(私の思い込み)
  • GZsの和平が「そっちは!?」って叫んでる映像(確かに腕と脚見えないけど、わりと声張り上げて叫んでいたので大けがをおっただけで腕脚はあるのかと思った)
  • ゼロと和平のテープで和平がGZs爆発直後のアレで「麻酔は使うなって言ったのに…!」といっていたので、まさか腕と脚喪ってたら痛みでそれどころじゃないだろという私の思い込み

ノベライズ

  • “9年前に喪った”と記載

疑問に思っていた点

  • 和平救出任務後に和平サイズピッタリの杖が即出てきた理由(副司令の座高から計算して杖用意したDD兵有能とか思ってた。あと和平が即使いこなしてたところも)
  • オセちゃん&和平テープの会話後に杖の音がしてるから和平は腕と脚を喪ったあとだとは思っていたけどそれなら一体本編のどのタイミングなんだ…という気持ち
  • 隔離病棟での和平の「改めてあんたを尊敬する」発言(ビッグボス(本物だと信じていた)に惚れ直した/彼をヴェノムと知っていてなお惚れ直した、どっちともとれる)
  • イーライのDNA検査云々など

まずはじめに、私は和平が腕と脚を喪ったのはソ連兵に捕まってからだと思っていたんです。それまでたくさんのウェットワークをしたと和平が語ったから。勝手に、腕と脚を喪った彼には難しい肉体労働だと思っていて。GZsの爆発で怪我はしたけれど、奥の方に座っていたからモロな直撃は免れて、腕と脚は大丈夫だったと。ただ、Vが目覚め、スネークを無事にDDに連れてくるために、自らの右腕と左脚を犠牲にしたと。まったく違いました。
あとオセちゃんがもうミラーは前線出れない的な事言うので、今まで(この9年間)は出られる身体だった(腕と脚があった)のかと勘違いしました。オセちゃんが言ったのはたぶん和平の目についての話だったんですね。腕や脚なら義手義足があるけれど、視力は義眼では戻らない。永久に喪われてしまった。もう彼に光は戻らない。
和平救出任務の時あるタイミングで△押すと和平が『本当にアンタなんだな』的なこと言いますけど、もう無茶苦茶ですよね。彼は既に“BIGBOSSの真実”を知っていた。だからこそ、ヴェノムに本物を求めた。私が思っていたよりずっとしんどい、くるしい会話だった。彼はあのときヴェノムをみて、彼は俺と生きたBIGBOSSだと何も知らずに言えたらどんなに幸せだったか。9年間、彼は自分自身とヴェノムのためだけに生き、地獄から解放されて、待たせたなの言葉をきいて、ああやっぱりあんたこそがおれにとっての『BIGBOSS』だと思い直す。なんだこれ。本当に思っていたより5万倍キツイです。
和平がヴェノムに意見して、自分ではなくオセちゃんの意見が採用されたときの、悔しい声とか、そういうことだったんだ…みたいな。あんたも俺ではなくオセロットを選ぶのか?あのBIGBOSSと同じく、俺を選んではくれないのか?“おまえ”でさえも?どうして?頭が痛くなってきました。
<追記>ただ・・・これゲームラスト和平の「9年前 まだ俺は何も喪っていなかったんだ」につながらなく無いですか…?あれ…?書いてて混乱してきた…和平が腕と足を喪った→9年前のあの爆発で、彼がネイキッドのBIGBOSSではなくヴェノムだと気付いたのは9年後(ヴェノムが目覚めてから)?あれ?これ完全に小説とゲーム矛盾点ありまくりだから切り離すのが良い感じか??あ、でも9年前何も喪っていなかったんだ&あんたも痛むだろう…?の事を考えるとやっぱり9年前の爆発で腕と足喪って、でも9年間は和平はBIGBOSSのことをそのまま信じていて、TPP本編のどこかのタイミングで彼がBIGBOSSではなくヴェノムだという真実を知った?</追記>

結果としてはタイミングが違っていただけではあるのですが、それは180度違う物語を生み出します。私が思っていたより和平の絶望と痛みが重いものだとわかり、覚悟も全く違う物だと知り、分かった気になっていた都合の良いオタクは勝手に反省しています。
でもこれ、本編からどうあがいても拾えないと思ったんですが、それは私のやりこみ不足ということなんでしょうか?どっかこの要素が拾える部分あったのかな…和平の言動を思い返せば、あーうん…?確かにな…?とは思えるんですが、作中で明言しないし結局どっちともとれるようにしか描写されてないと思うんですよね…あえて言うなら毎晩腕と脚痛む云々の話が明らかにGZsで喪った仲間を指してるとは思っていたけど…。でもそれはその爆発で腕を喪い文字通り鬼になったヴェノムに言ってるのかと…どちらにしろ決定的な表現はなかったと思います。

平たい感想

  • イシュメール「おまえに諦める自由はないやで~^^」私「はやく燃やさなきゃ…」
  • オセちゃんがゲームよりふつーの部下っぽい
  • オリキャラ君好きだけどこの展開で新たな語り手出すのどうよという気持ちもぬぐえない(でも結構好き)
  • くわいえっちゃんの細かい描写増えてるのはうれしいけどゲームでみせてほしかった
  • ポリタンクパクってライターを使うくわいえっちゃんキツすぎ
  • ヴェノムおじさんめっちゃ泣くのがつらい
  • 全体的にゲームのTPPを整えてきれいにした印象(作者は整理整頓が得意だと思う)(名推理)

漠然とした感想メモ

あんまり、怒りとかも湧いてこない。ただなんかがっかりしてる。それは、本編でわかるようにして欲しかったし、なんか、私ばかだなって思ったし、どうしようもない気持ちになった。こんなの、どうやっても、本編とリンクさせざるをえないもん。先にブログ書いておいてよかった。
これ、本編で見たかったなあという和平とスネークの司令室での会話。つかの間のコーヒータイム。これ、みんなノベライズでやっちゃうんだ?というむなしさ。だってわたしがプレイしたヴェノムおじさんは、ずっとACCという名のヘリに追いやられて、たまにシャワー浴びに帰って、部下に肩パン(物理)して、すぐまた戦場に向かうだけのサラリーマンだった。時々会えるのは幻覚の平和の使者と、横になってるくわいえっちゃんだけ。ふたりとももういまはいない。なのに、ノベライズだと和平と一緒にコーヒー飲めるんだ、オセちゃんとも普通にお話しできるんだ、という。
なんか静かにとどめを刺された。

あと、本編某ミッションやったときにぼんやり「くわいえっちゃん英語株発症したら“近くにいられない”んじゃなくて“生きていられない”んじゃないの…でも、なんかもう、考えるの、やめよ…」って思考停止してたので、ノベライズ読んで、あっ、そうなりますよね?という感じで、あらためて完全に思考停止しました。あんまもうなんも考えたくない。人魚姫が報われる世界線があったっていいだろ。それでも生きてて欲しかったんだよ。でもむりなのも知ってるよ、なんなんだ。もういい。

なんかやたらと絶望してるテキストになってますけど細かいところ詰めてておもしろいノベライズだな、とは思います。とくにマンちゃんとか。細かすぎてすごいことになってるけど。二次創作の入り込む隙間がないぜ!まだその辺までちゃんと頭に入ってないので読み返さないと…。

あと完全に勝手なアレで書くんですけど、のじまひとりのおじさんはそもそも最初に『二次創作やってるファンが云々』的なことをにおわせる/受け取れることを演出しなければよかったんだ。なんか伊藤さんと同じような道をたどった的な。伊藤さんは同人誌もガンガン出す個人サークル主だったからすんなり「そうなんだ!すごい!」ってなってたけど、のじまのおじさんはどうなんだ?個人誌は別名義で出しているのか?知恵袋で活躍中のチエリアンに聞けば分かるのか?これは完全に言いがかりですけど、それがなければ、わりとスルー出来た部分がたくさんあるのでつらいです。あと覆面作家なところも。26日の生放送であのおじさんがのじまは僕で~すって言うのかな?それさえ言ってくれれば、今なら「そうなんだ、すごい!」で終われるから、頼むからいってくれ。最後にはっきりとメタルギアサーガを終わらせておいて、覆面作家のまま終わるなんて、そんなことあるか。
私は未だに伊藤さんのことを「MGSジャンルの人」「すごい同人誌の人」(作家デビュー前のMGS同人誌で知って、その後MGS4ノベライズを担当されると知った)という印象なので、なおさら思います。そこにかぶせたいのは分かるけど、ファンが一人の作家として、ふたたびメタルギアサーガと共に成長したんだぞってかぶせたいのはめちゃくちゃわかるけど、実際そんな活動してるのじまおじさんなんかいなかったのに。なんかMGSジャンルから飛び出したみたいな書き方だけ本当にやめてほしい。のじまのおじさんの小説のクオリティが高いと思うからこそやめてほしい。どこにいたんだそんな奴!
小島高校出身でドラフト1位指名!って話題になってるのに、在校生がのじまなんてしらないし…ってなってる気持ちです。いたのかもしれないけど、絶対同人出身ちゃうやろみたいな。でも地元は盛り上がってるみたいな。もう文章がむちゃくちゃだ。きみたちはどうかしてる。
あと勝手なことかくけど二次出身の人ってこういうときに絶対にオリキャラ出さないと思う。なんか禁じ手なところあるし。今回出てきたオリキャラ自体は私すごく好きなんですけど、でも二次出身者だったら出さないと思います。あと二人称とかを間違えたりしない。ニュアンスも変えないと思う(PW小説引きずり過ぎ)。これはわたしのエゴです。
それとああいう形で母親をなくした和平がくわいえっちゃんのアレであんな発言するか!?というのが気になりました。ゲームであの流れはなかったしなあ。というかこの作品もうゲームとは別物ですよね。


ここまで勢いに任せてガーーーっと書いたんですが、改めて小説よんでみたら、それなりにまとまってて、読みやすくはあるなーと思います!
ただ今回のノベライズではっきりしたことがあって、MGS4のノベライズは伊藤計劃作品、MGS3は長谷敏司作品、MGS1はレイモンド・ベンソン作品であるように、もうこの作品は完全に「野島一人作品」になっているので、早く某おじさんには僕で〜すってやってほしいです!もう望むことはそれだけです。覆面作家てなんやねん!モンゴルマンか!!(救世主かな?)

それと、今回あらゆる何かによってHIDEOはついに発売前も発売後も、ある日を境に何も具体的なことを言えなくなってしまったわけですが(毎回あんなに超大量のインタビュー受けて尚且つゲーム雑誌に謎の伏せ字掲載とかするのに・・・)そんな、言葉を失ったHIDEOが最後にMGSについて公の場でメッセージをかけたのってこのノベライズの解説がラストだったんだな、と気付きました。最後のお別れ的なもの、本当になにもなかったので、ここでHIDEOに唯一のチャンスが巡ってきて、きちんと幕引きをしてくれたのが嬉しいです。HIDEOの言うMGSは、もうこれ以上はなにもないよ、完全にお話は閉じたよ、とはっきり宣言してくれた・・・。
すごい寂しいですけどHIDEOの言う通り始まったものはいつか終わるんだもんな・・・みたいな・・・とにかく一番最後、全部HIDEOに持って行かれた感があってやっぱりHIDEOってKOJIMA IS GODだわみたいな・・(※ただのファン)ついにもう、HIDEOのMGSが動くことはないんだな〜という脱力感に襲われています。9割分かってたし、それでいいんだけど、でもやっぱり力が入らない。新作頑張ってください。なんだこの文章・・・・もうねよう・・・。

<再度追記>

プレゼントしろよ!!!!!!!!!!!!!!!!!

<翌日追記>
この記事は頭が爆発してるときに書いたやつです。
翌日冷静に考えて頭がすっきりした状態で書いた記事も上げたのでよかったら合わせて読んでください。にしてもこの記事最高に頭爆発してんな…

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