俺たちは歴史を目撃しに来たんだよ。わかるか?
「リョーマ!」の感想記事です。ネタバレしか無いぞ!
未見の方に伝えたいことは、この記事を今すぐ閉じて映画館に行こうということです。許斐先生と同じ時代に生まれた奇跡に感謝して…。(あ!信者の方だ!)
映画『リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』公式サイト
映画『リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』、大ヒット上映中
テニスの王子様のオタクの時間です。「リョーマ!」を遅ればせながらやっと観てきました許斐先生ーーーーーーーーー!!!!!!!!!(息継ぎなし)
いやめっちゃ面白かったです!今既に劇中歌である「DANGER GAMES」とか「RAP FESTIVAL」とか購入して聞きながらこの記事書いてますからね。これが俺の流儀だ。
事前情報としてどうでもいいことを書いておくと、私のテニスの王子様オタクレベルは「基本は原作厨、無印連載途中から本誌」「テニミュ1stから2ndまでのんびり(ハマったときは1公演で20回くらい通う)」「アニメは一通り見てある」「初めて行った声優イベントはテニス」「許斐先生やキャラクターの単独ライブに参加」「今は新テニ単行本派」程度のにわかです。とくに好きなキャラクターは芥川慈郎と千歳千里です。不二先輩や手塚くんも好きです。テニミュの握手会面白かったな…(俳優がキャラクターになりきって握手会するやつ)
以下感想です。作品が始まった途端にDear Princeが流れて「勝てねえ…」と思いました。これは全観客が感じたことでしょう。JASRAC申請中をリアルタイムで体感した私はその瞬間すべてが走馬灯のように駆け巡り、かつ目の前で繰り広げられている越前vs幸村3DCGのクオリティの高さに圧倒されたいのに唐突に観客のダンスと乾の包帯が邪魔してくるんですよ。なんなんだよ!!!乾は包帯取れてから練習戻ったほうがいいよ!!!!包帯巻々総合病院のこと思い出しちゃっただろ!!(全国立海決勝で乾が入院した病院名です)
この時点で完全に許斐剛ワールドにハマって抜け出せない状態なので許斐先生の勝ち確です。我々はここからただひたすら目の前で息継ぎ無く進んでいく越前リョーマくんたちのスーパーストーリーを目撃しなければならない…このような機会を与えてくださった神に感謝……(突然の信者アピール)
そうそう、不二先輩の立ち絵がさ…ちゃんとお腹のあたりでスッ…ってラケットを持ってるポーズで良かった…って皆さん思いましたよね?私も思いました。あれすごくよくないですか?青学のみんながちゃんと青学で…動きがさ…みんななんですよね。青学以外もそうなんだけど。
私はドラマ「孤独のグルメ」が今も成功しているのは、原作者がゴローちゃんのセリフをチェックして「ゴローはこういう言い方しないな」って思った言葉を全部書き換えてる点にあると思っているんですが、そういう観点から見るとこの「リョーマ!」は原作厨にとってすべてがパーフェクト。だって許斐先生によって創られた世界だから…。
ミュージカルテニスの王子様の好きなところ(1st〜2nd)、舞台のテンポや構成上いくつかカットしている部分はあれど基本は原作に忠実だという点を挙げたいのですが、「リョーマ!」に至ってはもう全作詞作曲許斐剛先生なので、ただただ浴びるしかないんですよね。存在が原作ですからね。忠実とかじゃなくて許斐先生の作詞作曲。いやこれすごくないですか?このシーンの再現はいいけど原作イメージとちょっと違うかな?みたいなのが一切ないんですよ音楽も含めて。そんなことある…?こればかりは他作品で絶対に浴びることが出来ないアレなんじゃないかなと思います。そうそう浴びれても困るけど。やはり唯一神、許斐剛先生…(あ!信者の方だ!!)
それと、最後のテニフェスPetit映像でも思ったし、テニスの王子様全般に言えることなんですけど、立ち絵だけでキャラクターを書き分けられている時点で唯一無二の天才なんですよね。これだけのキャラクター数がいて、立ち姿とか、なんか仕草とかだけであっこれは誰々だなってピンとくるキャラクター描写。エンドロールでも「あ!不二先輩とサエさんが一緒にいる!幼馴染だもんねぇ」とかオタクが笑顔になれる関係性。やはり許斐先生は天才です。
本編ですが、適度に治安の悪いアメリカが広がってる許斐剛ワールドに身を浸すことができて最高です。伝わります?適度な治安の悪さ!!最高!!
「ラケットは人を傷つけるためにあるんじゃない!」とか言った直後に箒をラケットのように扱い球を敵にぶつけまくって転倒させたり運転中のハンドルにラケットをぶっ刺して運転不可能にした上で運転席のシートベルトを外して事故らせ倒すといういやもう絶対ダメだろみたいな内容で最高です。見た目に反してまじで治安が悪すぎる。まあ唐突にひったくり犯が現れて荷物パクって逃げていこうとする展開のある原作ですからね。あとバイク持ち上げて投げつけたりゴルフクラブメキメキに折り曲げたり「滅びよ…」というセリフで試合が開始したりする世界ですからね。なんか五感も消えるし…テニス、楽しいか?(楽しい!!!)
まず桜乃ちゃんの安全が確保された時点ですぐ警察に駆け込むべき案件で「リョーマ、頼んだぞ…」と立ち去る南次郎。13歳に頼んで立ち去るな!!許斐剛ワールド全開です。そんなに警察が信用できない治安の地域なのか?まああんだけナイフブンブン持って色々あっても他の人の通報がないですからね。しかも許斐先生の話だとマフィアがリョーマに向かって実弾を発砲するシーンを入れたかったけど子どもに発砲するのはちょっと…となり結果ナイフに変えたという強めのエピソードまであります(発砲……?)。
そんでもってその後全米オープンで一部のスタッフが暴力によって制圧されているにも関わらずとくに問題なしみたいな展開もよかったです。これがテニスの王子様の治安だ。
あと無駄に股間にボールが当たってタマにタマが…とかうめいてるシーンは「あーーーっ!!!許斐剛先生です!!!許斐先生です!!!!!」ってなってよかったですよね。許斐先生こういうの好きだよね!?
足にラケット括り付けてのテニスは、まあ言われてみればそういややってる人いなかったな?って感じでしたが…(そういや…?)エメラルドちゃんかわい〜。がっつり大御所声優連れてきてキッチリ歌わせてるのも最高です。オーーッ デンジャーゲーム♬
手塚クンがスマホで電話出たと思ったら歌い始めたり、やたら理解力が高かったりするのはまあ部長なので特に違和感ないですね。唐突な幸村くん登場で笑ったけど。
どこにいるんだ越前〜♬今俺はアメリカにいるのかもだけどいないかもしれない〜♫越前〜俺は時を越えてお前を助けてやることができな〜い♬(可能なら時を超えて助けてくれる手塚部長ーーーーー!!!!!!)
その後の唐突なテニス言語での会話がめちゃくちゃ最高です。「越前、一番苦しい時お前ならリターンはどこに打つ?」←これ何?(最高…)手塚部長かっこいい。やたらキラキラしてる手塚部長!
あとポケモンか遊戯王みたいに青学レギュラー陣が次々着弾して爆誕するシーンがめっちゃよかったですね!指差して笑いそうになりました。私もああいうふうに着弾したい。やっぱり青学レギュラー陣ってスゲーや!!
あとここですごく重要な点について触れておくんですが、この「リョーマ!」の最大の特徴としては、3DCGということもあり「リョーマ!」のガワだけ見るとディズニー・ピクサー・ドラえもんのやつみたいな、ちょっとふわっとした感じの平和的な印象を受けるのに内容が全部許斐剛イズムなんですよ。しかも容赦がない。これはとんでもないことですよ本当に。この企画にGOサイン出した人誰ですか?怒らないので歴史の教科書に載ってください。
ほんと、見た目だけ見ると最高の歌声でなんとかしそうなのにめちゃくちゃ物理攻撃でなんとかしてるんですよ。テニスの王子様最高!
そして基本軸はミュージカル映画となっている本作、まあ既にテニスの王子様をある程度浴びているオタクはテニスの王子様と音楽は切り離せない存在であることはご存知だと思いますが、開始即無印最終回に載せた歌ではじまり、一番最後は既存のキャラクターソングで〆るという、あまりにも暴力的な強さで制圧されるしかない構成も素晴らしかったですね。幸村くんのライブに行ったオタクなのでイントロを聞いて「エメラルドライン…!」ってなってましたね。常勝立海大♪ってアンコールするときの腕の動きまで思い出しました。身体に染み付いている。
テニスの王子様のキャラソンは今約880曲あるという話ですが(880曲って何?)そういうジャンルじゃないとできない力技で殴られる快感。他にそういうジャンルどこにあんだよといわれるとわからないんですけど……(越前リョーマくんは12枚のシングル、3枚のアルバム、1枚のミニアルバム、1枚のベストアルバムを出しています)。ちなみに芥川慈郎の「Against Wind」は名曲なので皆さん聞いてください。
そしてミュージカル調の本編ですが、声優もごっつい人を連れてきた上でガッツリ歌わせてあーっ!!あーっ!!ポニーテール!!桜乃ちゃん!柳生比呂士!!
柳生比呂士はともかく(ともかく…?)、桜乃ちゃんに至っては私の中で「テニスの王子様 最強チームを結成せよ!」で「きゃ〜!ごめんなさ〜い!!」と言いながらナックルサーブを容赦なくぶつけて相手をKOし担架送りにする女の子になっていたので「あっ!ちゃんとした桜乃ちゃんだ!!」と思いました。なおこれはすべてコナミのせいなので許してください。あのゲームのKOシステム考えついた人何?
そして例のラップですが、曲名が「RAP FESTIVAL」の時点で最強な上に『♪一人で三人?頭大丈夫?意外と上手?アメリカン・ジョーク!』のところめっちゃ好きなんですよね…許斐先生歌詞で韻まで踏めるんですか?!何でもできるじゃん!!!!
あとこれは余計な幻肢痛情報なんですが、ウルフ(CV杉田智和さん)が「ビッグボス!!」って連呼するシーンがあって「テニスの王子様を見ても私は幻肢痛を覚えなければならないのですか?神よ…」って声出ました。これは永遠の空白なので許してください。お前は俺だ……(最悪情報)
何もまとまっていない感想だ…なんていうか…楽しかったんですよ見てて。あえて言うならなんだろう?中盤の治安悪いシーンがちょっと長いなとか3DCGキャラ人選どうして!?ってくらいかな?まあ、そもそもなんやこれ〜って感想だったらこんな記事書かないので…あと各人のキャラクター3DCGがすごくクオリティ高くてよかったのでなんか有効活用するためにも第二弾的なことをやってほしい…頼む…芥川慈郎の3DCG見てぇ〜〜〜でも髪は原作通り金髪にしてほC〜〜〜よろしくお願いします!!!!!
それとライバルズ的なリョーマと戦ってきたみんなを出したと見せかけて日吉と田仁志慧くんはどこですか!?田仁志くんいないじゃねーかよ!ってまっさきに思ったんですが…氷帝代表の忍足で笑った後宍戸で「!?」ってなったんですが宍戸!?声優と仲良しやからか?(なんのオブラートにも包んでいない感想)
忍足はなんかこう…千の技を持つ男やからな…(ラーメンマンか?)って思うんですけど鳳がいないから違和感あるのかな。宍戸はダブルスのイメージが強いので。
そして、それより私はジャッカルがいないことが辛いです…なぜなら立海はみんないるから…(※コミックス新刊で許斐先生が次は絶対ジャッカル出したい!と宣言してますが)。だってジャッカルの得意なことHIPHOPダンスだったよね!?最大の見せ場じゃん!?!?ジャッカルーーー!!!!
あと!最後のテニフェスPetitのところで新テニネタバレカットあるので、できたら新テニ最新刊まで読んでから行ったほうがいい気がします。私丁度直前に新テニ新刊まで読んでギャーーーってなってたのでまたそれは別の記事に書きます。ていうか書いてたんだけど「リョーマ!」見ちゃったからさきにこの記事を書きました。テニスの王子様、実家のような安心感。
全然関係ないですが今回の「リョーマ!」の公開でオタクにテニスの映画の話してたら、テニスを通ってないオタクに「いや手塚部長が恐竜を絶滅させる映画って何?」って言われたので、あっこれって世界の常識ではなかったんだ…!と目からウロコでした。キッチンに砂糖や塩があることと同じレベル感の知識だと思っていました。また「二人のサムライ」見なきゃな…!!(みんな!!手塚部長が恐竜が絶滅させる映画を見よう!!)