テニミュ4th芥川慈郎を観た

前回あんな恥ずかしポエムブログを更新しておいてテニミュ結局見れたんですか!?と思ったそこのあなた!そのとおりです。テニミュを観てきました。チケット持ってなかったんですが幸運にも昼公演を譲ってもらうことになり慌てて家を飛び出し30分後には新幹線に飛び乗り、新幹線でプレイガイドのサイトみてたらまさかの大千秋楽(夜公演)当引復活→購入できて驚愕しました。その時新幹線のちょっと電波悪いエリア通ってたので謎の緊張感あった。チケ取り、奇跡すぎるだろ…(大石、遅すぎるだろ…)
昼公演までの時間がジャストタイムすぎて、昼公演終わった瞬間会場出て近場のローソンでチケット発券して会場に戻って夜観ました。オタクって必死になるとなんでもできるんだなって…

「やったー行ける!で新幹線飛び乗るのはおかしいよ」と友人に冷静なコメントをされてあれ…?よく考えたらおかしい気がしてきた…?という気持ちがありますが、おかしいオタクが暴れまわってるの見るのは楽しいと思うのでおもしろコンテンツとして眺めておいてください。
テニミュ4thのあれこれは全部てがろぐに書いてるので、気になる方がもしいればそれを見てもらうとして(→#テニミュ)今回の芥川慈郎の話します!

テニミュ4th芥川慈郎のここがすごい!!

  • 原作に忠実
  • 最初から最後までずっと安定したクオリティー
  • ファンサが的確

以上になります。見出しは帝京平成大学風に読んでください。

原作に忠実

芥川慈郎、原作(無印本編)ではまともに描かれる試合が1試合しかなく、少しだけ描かれた対不二裕太戦はたった15分かつ6-1で圧勝し、その後裕太に再会した際には半分白目むきながら「あー」と言い残し即寝する、ちょっと人としての配慮とかがないキャラクターです。もう少し言い方なかったんですか?(脳内にいる観月はじめ)

芥川慈郎さん、なんていうか「強いものには反応して目を覚ますけど弱い存在は全く興味がない」という無自覚ドライなところとか、人として周りへの配慮が足りない部分があるとか、人の肩が破壊されても「なんかやべえじゃん?まだやんの?」という顔でボケっとしてたり、あとチームメイトの腕が破壊された試合に至っては寝てて見てすらいないというまあ色々あるキャラクターなんですけど、それを全部表現しててマジでびっくりしたんですよね。全部ですよ全部。全部!?貴方の妄想が全部…彼に詰まっていると言うんですか?!(脳内にいる観月はじめ)
これを文字列で表すのちょっと…オタク…もうそれは原作を読め…ファンブックとかも読め…テニスは色々出てるから全部…となるんですがマジでこの演者さんは全部読んだのかもしれん。そんなことが…可能なんですか!??(テニスオタク歴2年の堀尾)

控え戦で日吉が負け、全国レベルだと言われた氷帝学園が関東大会一回戦で敗北したときも「ハァ〜〜〜〜」と落ち込む姿は見せるも整列には笑顔で並び不二と挨拶、泣き崩れる日吉に対してもガンスルーで『負けちゃったし早く帰ろ〜!』みたいな態度でさっさと帰宅しようとする芥川慈郎。宍戸や鳳、その他の先輩選手のように声をかけフォローに回ることはない。それをそのまま舞台上ですべてやり遂げられたらそりゃ「こいつ、マジやん…」の声の一つや二つ出るんですよ。実際原作では芥川慈郎がどのような態度で大会を終えたのか詳細は分かりませんが(整列しているカットと日吉が膝から崩れ落ちておりレギュラー陣が群がっているカットのみ)、いやここまでの芥川慈郎がこうってことはこのあとはこうだろと想像がつく範囲の芥川慈郎すぎて違和感がなにもない。

ていうかあそこは実際見てもらえば分かると思うんですが日吉が「一言くらいジローも声かけていいかも?」となるようなレベルで泣き崩れており(特に大楽)、多分演者によっては大楽だし…の気持ちで「ひよC〜へーき?」って日吉に近付いてマイクオフで一言くらい声かけてもおかしくなかったと思うんですが、一切合切スルーでさっさと帰宅しようとする芥川慈郎がそこにいました。役作りがマジで徹底している。演者、“““芥川慈郎”””であることを選んだ。マジマジありがたいC〜……あまりにも、プロ…(テニミュはその辺りが揺らぐことがとても多い為)

目ヤニ

これ多分映像にも残ってないけど絶対に後世に伝え続けたいし実際に目撃した事実としてここに書き残しておきますが、今までの演者で芥川慈郎を演じようと考えて半分白目むきながら目ヤニを取ってその辺にピン!って指先ではじいた俳優見たことがないんですよ。しかも3回位。そのうち1回は明らかに跡部の方向に飛ばす。マジの天才の発想じゃないですか?これ。
『半分白目むきながら目ヤニを取ってその辺にピン!って指先ではじく芥川慈郎』、解釈が完全一致すぎるので会場で「目ヤニ飛ばしてくれてありがと〜〜〜!!!!」って言いかけたもん。わかります?この辺の…一体どれだけ考えて、どれだけの時間彼の本質と向き合ったら芥川慈郎を演じよう!って考えたときに目ヤニを取ってそこら辺に撒き散らそうってなる?!なったのが今回の横山賀三さんなんですよねえ!!!!ウワーーッ最高〜!!!芥川慈郎を演じてくれてありがとう…芥川慈郎、ぜってーそこら辺に目ヤニ飛ばしてるよなぁ!??(最悪)

ベンチワークのこと

メイン楽曲等ではなくベンチワークについて、いっちばん最初は一部まだ手探りなところもあり、ベンチワーク演技の方向性が『かわいい系ジローちゃん』で、例えば跡部の肩破壊について向日が「これを狙ってたんだろ!?」と跡部に振るシーンら辺で岳人にマイクオフで「(肩破壊なんて)だめだよ〜💦」と不安げな表情で伝えていたのですが(大阪公演あたりまで)、今では手を頭の後ろで組みながら「え?手塚の肩破壊?ふーん…?(あんま興味なし)」という芥川慈郎さんになっており、この辺の解釈については原作にはっきりと描かれていない以上正解はありませんが私としては芥川慈郎の残酷な無邪気さが出ていて最高でした。人としてはやべーよ。
まあチームメイトである樺地が怪我をして棄権したときに爆睡しており試合の様子を全く知らず、その後「あれ?いない まいっか〜♪」と歌い上げる男ですからね。お前いつも樺ちゃんに迎えに来てもらってるだろ!!でも樺地に全く感謝していないとかではないことは原作で判明しているので最高。もう全部最高じゃねえか。そうです。

ものすごく揚げ足取りのように少し挙げるなら、「彼は狙って打ってる!」の直後の芥川慈郎が急に寝る→岳人が持ってきた目覚まし時計で起きる→曲に入る部分については「試合中なのに寝るなーーーー‼‼(不二裕太のキレ芸)」とは思いましたが(原作では自身の試合中は寝ないので…)これは多分演者というよりは演出家の考えなので(小道具まで追加したので)一旦置いておいて、それ以外だと「こんなワクワク試合跡部以来だしぃ」のセリフ部分でジャンプCポーズをしたのは気になってて、そのあと不二に負けた後飛び上がってジャンプCポーズで「くやC〜!」をやるので重複していてちょっとしつこいかも?という点と「跡部以来だしぃ」という原作セリフはあくまでも「だしぃ」であって「C」ではないのでジャンプCポーズをやるべきところじゃなくない?ってくらいなんですが、自分で書いててキモいのでこれはなかったことにしましょう。ともかく些細なパーツでしかないです。これは完全に揚げ足取りなので…あとジャンプCポーズを跡部以来だしぃの部分でやったのは私の知る限り大楽だけなので最後なんかやりたくなったのかな。

あとこれを言い出すと「不二に負けた後ジャンプしてCポーズする芥川慈郎、そもそも原作にないだろ」みたいな話になり、いやそりゃ舞台用に多少チューニングは必要だろうが!そこまで言うなら原作読んでろ!それはそうなんだけどでもあれは試合中じゃん!等々ひたすらキモ・トークに終始してしまうだけなので終わります。

「跡部はずっと俺のヒーロー」

あとそう!跡部に対する演技は「跡部はねー、1年の頃からずっと俺のヒーロー!」というペアプリvol.1に小さく書いてあるジローからのメッセージを参考にしているんだと思うんですけど、最初から最後まで芥川慈郎が跡部を見る目線がヒーローに対するそれで、一回もブレなかったのでびっくりしました。
M1で目線を合わせて氷帝No.2として「インペリアルマッチ 夢の続きを」と歌い上げたときからずっと、跡部が氷帝コールでジャージを投げ捨てた時もずっと、さらにいえばその後跡部が青学レギュラー陣を磔にしようと、跡部が相手の肩を破壊する戦略を立てようと、ずっと芥川慈郎だけはキラキラした目で応援してて「ヒーローに対するそれじゃん……」になりました。

特に肩破壊話が出てきた時芥川慈郎以外はわりと困惑した顔をしているので…最後もそう。他のメンバーは手塚が選手生命の危機を迎えているので心配そうな表情を浮かべる中、芥川慈郎だけが跡部の勝利に対してひとり破顔し大声で勝利を称える。しかも跡部が手塚の腕を引き上げ勝利を称える瞬間まで少し時間がありますがこの時間ずっと芥川慈郎は跡部の勝利を目にして目がキラッキラなんですよ。心の底から喜び称える表情のまま腕の引き上げを見届けて「うわああー!本当にあの手塚に勝った!スゲースゲー!!」と叫ぶ。

厳密に言うと原作の芥川慈郎は手塚跡部戦の最中寝ていて試合を見ていないのですが(終わりだよ……)ミュージカルの構成的にさすがにそうはできねえだろ…という脚本・演出レベルからの改変の結果、『手塚跡部戦の最中も起きて応援していた芥川慈郎の世界線』として、そこに原作要素である「跡部に対する“ヒーローという憧れを持つ芥川慈郎」を拾ってきてひとつの形にしたんだな、と納得しています。

もしあの場で起きていたならこうだっただろうな…が違和感なく表現されているので安心して見られる。それ以外の部分の表現が本当に誠実なので信じられる。自分の手では変更できない範囲での改変演出に対して原作要素を拾ってきてカバーするその姿勢!完璧パーペキパーフェクトなんですよね………ていうか原作のジロー仲間の試合ほんとに爆睡しまくっててひどいな。まともに起きて応援してたの丸井くんの試合くらいでは…(他校……)でも芥川慈郎、他のメンバーに嫌われてるとかはなさそうなんですよね。人たらしだ。

また、客降り等々の芥川慈郎、舞台向けに相当調整された版ではあり、ガッチガチの原作厨だとだめかもしれないんですが(それはもうテニミュ自体が無理だと思いますが)少なくともすべての基本をおさえている忠実な演技で私は全部信頼しました。この人なら芥川慈郎を飛び越えて誰やねん君はというキャラクターにはしないという信頼がありました。なんか職人なんですよねここまで来ると…芥川慈郎の職人。そんな素晴らしく高いプロ意識を持った俳優さんに演じてもらえて嬉しいです。4th関東氷帝公演、通ってよかった。

最初から最後までずっと安定したクオリティー

クオリティが日によって上下することが多いテニミュ。新人キャストが多分に含まれることが主な要因ですが、子役時代から劇団四季ライオンキングでヤングシンバを演じた経験のある彼は本当に最初から最後までブレることがありませんでした。多少の変化やマイナーチェンジはありましたがお出ししているものがずっと一貫。

調子が良かった日だけ固め打ちじゃなく一日一善以上を淡々と続けるのが一番難しいことだと思うので、その難易度高い選択肢を選んでやりきってくれたことがありがたいです。頭を垂れるくらいしかやれることがない。どんどんデカい役掴みまくって輝いてほしいです。

ファンサが的確

演者の方、やたら視力が良いのか彼の視界に入ってそうな時の私のCポーズを4回ロックオンされ4回ともCポーズが返ってきました。いやそんなことある!?芥川慈郎のオタク、多分全体を見ると決して多い方ではないのですが(声援量なんかも聞いてると分かる…“違い”が…)Cポーズしてるオタクを発見し次第高速アクションが返ってくる。何者なんだ…視力マジでいくつ?あの即レスはもはや才能なんですよね…

感謝するぜ お前と出会えた これまでの全てに!!!

これ以外のワードあります?これでしかない。本当にありがとうございました。
正直4th色々どうなるか分からず、ドリライやんの?やらない系?やらない場合死人が出るが…?とは思っていますがその時今の芥川慈郎がいるかはわからないので…一旦ありがとうございました。見たかったものは全部見たので成仏しましたが、六角公演誰が出るんだろ。芥川慈郎が奇跡的に居たら倒れる。あといつの日か「ボレーなら誰にも負けねぇ」を…どこかで…言ってくれ…無理なら諦める…三浦香なんで毎回大ゴマ決め台詞削るん!?ここ大事じゃない!?その前の「でも全部返ったけどさ」も聞きたかったけど原作読んで想像します。

ところで『C調な俺に気をつけて♪』の歌が始まる時の目覚まし時計が6時2分ごろを指してるのって2→じ 6→ろー ってことなんですか?大楽終わってから気づきました。原作厨なので「芥川慈郎は朝7時にならねーと起きねえだろ時計7時にしろや」とか思ってました。頭を冷やして原作厨らしくiPadでテニプリ無印を電子書籍閲覧しながらテニミュ配信を再生するリアタイテニミュしてきます。原稿とチケット払い戻し作業をやれ!!!

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