映画「フィラデルフィア」観た。
なんとなく気分が晴れず、いい映画でも観て気分変えたいな〜と思って観たけど大正解だった。
デンゼル・ワシントンをきっかけに視聴したら、中身はトム・ハンクス×デンゼル・ワシントン×あらゆる実力派俳優でずっと画面が締まっててえげつなかった。顔のドアップシーンがめちゃくちゃ多いんですが、それが可能なのは出てくる人がみんな顔で演技できるからだった。演技力ガチ勢達による最高峰演技派の殴り合い。えげつなさすぎる。
中でもアントニオ・バンデラスがめちゃくちゃにヤバすぎて泣いてしまった。アントニオ・バンデラスがキャスティングされてるのは知ってたのに、あれバンデラスどこで出てくんだろうとマジで画面を探してたら最初っからいた。全然気付かなかった。声優でも俳優でも、同じ人類で顔立ちや声は同じなのにまったくの別人を演じ分けられる人っている。エクスペのガルゴが頭に入ったまま見てたから気づけなかった。そしてバンデラス(ミゲール)が主人公の指先にキスするシーンすごすぎてびっくりした。あまりにも愛の塊じゃん。こんなに全身で彼への愛を表現できる俳優だったんだ。
あとデンゼル・ワシントンのバッチリウィンクが見られて嬉しかった。弁護士のスーツがバッチリ似合ってて…かっこよすぎる中この立ち振舞い……ありがてえよ、こんなレベルのものがU-NEXT見放題に入っててくれてよ……(感謝)
あとオペラを聴きながら自身の生を全身で表現するトム・ハンクス、それを見て心動かされ愛する人に改めて愛を表現するデンゼル・ワシントン、この辺マジで演技力ぶん殴り大会決勝戦すぎてひたすら口開けてみてた。殴ってくれ、俺を……(急に何?)

余談ですが、最近のハリウッドや俳優界隈では「マイノリティはその当事者が演じるべきだ」という風潮があって私は基本的にはそれに対して反対意見なんですが(仕事を得るためにマイノリティ側のカミングアウトが実質強制されてしまうのではという危惧と、自分の属性以外のものは演じられないのであれば俳優とはなんだろうと考えている為)、もしこの映画を現代でやるとしたら私生活では妻がおりマイノリティの公表をしていないトム・ハンクスはこの役を演じられないのかなあ。畳む

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